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ハンカチ王子 母親に一度だけ「うるせえな」といったことある

 本日、10月28日に行われるプロ野球のドラフト会議。その最大の注目の的ともいえるのが、早稲田大学4年の斎藤佑樹投手(22)だ。野球の実力もさることながら、その素直さやさわやかさも斉藤投手の大きな魅力。いったいどんなふうに育てれば、あんな息子が育つのだろうか。

 斎藤投手は、群馬県太田市で、会社員の父・寿孝さんと母・しづ子さんとの間に生まれた。3才年上の兄の影響で小学1年生で野球を始めた。野球経験のあった寿孝さんは、「野球を通じて努力の大切さを叩き込もう」と、厳しく指導した。小学生のころから毎晩、腕立て伏せとスクワット30回、バットの素振り100回を日課とした。

 斎藤家の教育モットーは、「文武両道」。斎藤投手は中学時代、テストは常に学年で10番以内。野球の練習のかたわら、週2回は英語塾、週3回は学習塾に通い、塾での偏差値は70近くもあった。

 一方、しづ子さんは“言葉のキャッチボール”を欠かさず、礼儀や言葉づかい、思いやりを生活のなかで身につけさせていった。息子たちが親に反抗することはほとんどなかったが、思春期を迎えた斎藤投手が一度だけ「うるせえな」といったことがある。そのとき、しづ子さんはこういった。

「何それ? どういう意味でいったの? いわれた人が不愉快になる言葉を使っちゃいけないんじゃないの。自分がその立場だったらわかるよね」

 息子がどんなことをいい出してもたじろぐことなく“会話”をする。母はそう心がけていたという。

※女性セブン2010年11月11日号

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