国内

宮城県の中学校素手トイレ掃除批判に PTA副会長が反論

植村花菜の歌う『トイレの神様』の大ヒットなどにより、教育現場でもトイレ掃除が見直されている。10月18日付の河北新報は、宮城県内の中学校で行なわれた「親子トイレ掃除に学ぶ会」の模様を伝えた。「トイレ掃除をすれば心が磨かれる」という趣旨だが、この記事がネット配信されるや、「人権蹂躙だ」「衛生上よくない」といった反発の声が相次いだのだ。というのも記事には、女子中学生が「素手」で便所を掃除する写真が添付されていたからだ。

いったいなぜ素手なのか。同校PTA副会長が語る。

「手袋をしていると汚れの感触が分かりません。子供たちには素手で汚れを取る達成感を感じてほしいのです。大人の本気を表現したいという一部の女性保護者は、素足になって子供と一緒に掃除をしていました」

この素手トイレ掃除は、自動車用品販売のイエローハット創業者・鍵山秀三郎氏が広めたものだ。著書『掃除道』(PHP文庫)によれば、ゴム手袋や長い柄の道具を使うことは〈問題から遠ざかること〉と同じだそうで、〈敏感な指先から直接感じることが、問題解決の早道〉だから、素手でやるのだという。

実際、同書には「私自身の汚れた部分もこの便器の汚れとともに、洗い流されたような気がしました」という体験談が寄せられているという。

※週刊ポスト2010年11月12日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
「What's up? Coachella!」約7分間、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了(写真/GettyImages)
Number_iが世界最大級の野外フェス「コーチェラ」で海外初公演を実現 約7分間、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
天皇皇后両陛下、震災後2度目の石川県ご訪問 被災者に寄り添う温かいまなざしに涙を浮かべる住民も
天皇皇后両陛下、震災後2度目の石川県ご訪問 被災者に寄り添う温かいまなざしに涙を浮かべる住民も
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン