【書評】『最後の王者 MotoGPライダー・青山博一の軌跡』(西村 章/小学館/1680円)
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〈英国マン島で最初のレースが行われてから716回目の決勝レースが行われる日に、最後の王者が決定する〉。
2009年11月8日。ロードレース世界選手権250ccクラスの61年の歴史が閉じられるその日に、同年のチャンピオンに輝いたのが青山博一だった。世界同時不況をはじめ様々な困難にさらされながらも、まさに命を懸けてサーキットを走り続けた若き日本人ライダーたちを追った、小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞作。
※週刊ポスト2011年4月8日号