ビジネス

「こまめな損切りは利益チャンスを逃す」と8億円稼いだ主婦

著書に『あの4億円脱税主婦が教えるFX勝利の真髄』などがあり、FX(外国為替証拠金取引)界のカリスマ主婦として知られる池辺雪子氏。なんといっても注目すべきは、これまでFXで8億円も稼ぎ出したというその手腕である。

そんな池辺氏のもとには「どうすれば勝てるのか?」という投資家からの相談が続々と集まっている。そのうちの一つをここで紹介しよう。

* * *
【質問】
「損切り」ができるようになったのですが、利益が増えません。どうしてでしょうか。

【池辺氏の回答】
FXの解説本やセミナーなどで、著者や講師の方が強調するのは、損切りの重要性です。ストップロス(損切り指値)をきちんと入れておけば、大きな損失を出さずに済む、ということなのですが、実は、私は損切りがそんなに重要だとは思っていません。逆に、こまめにすることで、利益を出すチャンスをみすみす逃してしまう、と考えています。

例えば、ドルの買い注文を入れたときに、約定した水準よりも10銭円高にストップロスを入れると、ドル安が進んでも大きな損は出ないでしょうが、すぐに損切りが行なわれて、ドルが上昇に転じたときに利益を出すことができません。これでは、みすみす儲けるチャンスを逃しているようなものです。

私は、資金管理さえしっかりしておけば、損切りのためのストップロスは必要ないと考えています。ここでいう資金管理とは、投資資金を証拠金の3分の1から半分までに留めておくことです。そうしておけば、相場が自分の予想と反対方向に動いても、強制決済されず、ある程度耐えられます。相場が自分の予想通りに動くまで、じっくりと待てるわけですね。先日の震災後の急激な円高時も、証拠金に余裕があれば、ストップロスを回避できたと思います。

ただし、3分の1から半分というのはひとつの目安であって、FX業者によっては建てられる枚数に差が出ます。レバレッジで見た場合、10倍前後に収まるようにしておきましょう。

欲張って証拠金の目いっぱいまで建玉を増やし、運用資金を大きくするから、損切りが必要になるのです。私がストップロスにかかったのは、この10年で2回だけ。それも、全体の建玉が大きくなりすぎて、それを整理するためにストップロスを入れたものです。

相場が予想と反対方向に行くと、心中穏やかではありません。余裕を持って見守るためには、やはり、しっかりしたテクニカル分析に基づいてトレードすることが大事です。

※マネーポスト2011年5月号

関連記事

トピックス

二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
今回のドラマは篠原涼子にとっても正念場だという(時事通信フォト)
【代表作が10年近く出ていない】篠原涼子、新ドラマ『イップス』の現場は和気藹々でも心中は…評価次第では今後のオファーに影響も
週刊ポスト
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
韓国2泊3日プチ整形&エステ旅をレポート
【韓国2泊3日プチ整形&エステ旅】54才主婦が体験「たるみ、しわ、ほうれい線」肌トラブルは解消されたのか
女性セブン