国内

電気自動車サミット 太陽光発電で電気自動車を充電する人も

電気自動車サミット会場の様子

8月27日、メルセデス・ベンツ日本は、「スマートEVサミット2011」(EVサミット)を開催した。同イベントでは、マイクロコンパクトカー「smart」の電気自動車版(開発段階のもの)の試乗体験リポーターに選ばれた7名が、電気自動車を実際に使用してみた感想や問題点・将来性などを報告し、電気自動車がこれからどうあるべきかを議論した。

リポーターからは「充電ステーションの拡充」「充電時間の短縮」「充電場所の提供」「充電場所に関する情報の充実」などの要望が出た。電気自動車は普及台数が少ないため、ガソリンスタンドのように充電ステーションが充実されているわけではない。充電ステーションに無事着いたとしても、車種によってプラグが合わなかったりもする。そのためリポーターからは「電気残量を気にしながら走るのは不安があった」の声も出た。

問題点が話される一方「自宅で手軽に充電できる利便性」「ガソリンよりもかなり安い経済性の高さ」「カーシェアリング時代に向いている」「家庭用太陽光発電で十分電気をまかなえた」など、電気自動車をいかに活用するかの具体的な事例も報告された。

リポーターからは、「一度電気自動車に乗るともう戻れない」という発言もあり、さらには「ガソリン車に乗ることに対する罪悪感も生まれるようになった」とも語り、電気自動車に乗ることによって変わる環境意識や、ライフスタイルの可能性が示されたようだ。

また、太陽光発電パネルが自宅にあるというリポーターは、1時間2.6kWを発電していると報告。1.55kWを使い、1.05kWを転売しているという。「いまは電気を使いにくい状況ではありますが、太陽光を使うのであれば、気兼ねなく充電できるのではないでしょうか。太陽光と電気自動車を組み合わせるのはアリですね。電気自動車の充電に使った電力は1.55kWのうちの半分くらいでは」とも語り、「自然光で作った電気により電気自動車を走らせる」という未来型の生活をしているようだ。

議論を受け、司会を務めたジャーナリストの津田大介氏は「世界的に電力の問題が注目されているなか、電気自動車に乗ることで、人々の意識が変わる、ということが分かったことが最大の収穫です。人々の意識が変わり、ライフスタイルが変わり、社会が変わるという議論が今日は深まりました。『電気自動車』が社会が変わる旗印になることを期待したい」と議論を総括した。

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン