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「不仲な結婚生活は寿命をも縮めるほど有害」と脳科学者

「高度な脳」の働きがいい人はストレスに強く、逆にこの働きが悪い人ほどストレスに弱いと解説するのは、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)でおなじみの脳科学者・澤口俊之氏。体から切っても切り離せない“ストレス”について、脳科学的に分析した。

 * * *
 暑さや寒さなどの物理的ストレッサーはともかく、人間関係や社会生活、家庭生活などの精神的ストレッサーがよくストレスの原因としてあげられるのは、認知や情動にかかわる高度な脳領域がストレス反応に関与しているからなのです。では、そんなストレスを解消するにはどうしたらいいのでしょうか。

 ストレスがたまるというのは、ストレッサーによるストレス反応が長期的に続いている状態ですから、ストレッサーを取り除くのが理論的には最も重要です。

 例えば、ストレッサーが仲の悪い夫で、あなたが中年期を過ぎているならば、不仲な結婚生活は寿命をも縮めるほど有害です。夫婦仲をできるだけ改善することによって、ストレッサーを取り除く、または減らすよう努力しましょう。

 また、どうしてもストレッサーを除去できない場合は、少しきつめの運動を習慣にすることがお勧めです。運動の習慣によって脳機能が高まり、ストレスに強くなることがわかっているからです。

 このように、体に悪影響を及ぼすこともあるストレスですが、人間にとってストレス反応がないという状態はありえません。ストレスゼロ=死を意味しています。そして実は、軽度なストレスならむしろ健康によく、脳の機能も高まることがわかっているので、それほど心配せずに、ストレスとうまくつきあう方法を考えていくのがいいでしょう。

※女性セブン2011年9月22日号

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