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団塊世代 自分たちが受験切り開いた自負あり孫の受験に熱心

 可愛い孫の将来が気になるのは、どのおじいちゃんにとっても同じこと。イマドキのお受験では、「金を出す」のは当たり前のようになっているという。

 ある大手お受験塾の担当者によると、母親が子どもにどの講習を受けさせるかを「祖父と相談して決めます」というケースが出てきているという。

「うちの場合、年長さんの年で年間100万円ぐらいかかります。以前は『主人と相談して決めます』が定番でしたが、それだけ祖父母に頼る人が増えている。しかもなぜか母親の方の祖父母が多い。送り迎えを祖父母に頼らざるを得ない人もいるので、『祖父母の都合を聞いてからにします』というお母さんも多い」

 いまでは、おじいちゃんが塾の送り迎えをするケースも珍しくない。その塾の待合室でおじいちゃんは、他のお母さんたちとお受験についてしっかり情報交換をしているそうだ。

 お金だけでなく、志望校選びに口を出すおじいちゃんも増えている。「とくに団塊世代は熱心」というのは、森上教育研究所代表の森上展安氏。

「昔とった杵柄というか、自分たちが受験というものを切り開いてきたという自負がある。金銭的に支援するだけでなく、幼稚園選びから関わってくる祖父母もいます。私のところでも実際に、私立の小・中学校に行かせたいという祖父母から受験相談を受けています」

 注意しなければならないのは、自分たちの時代の感覚で判断してしまうこと。昔と今とでは、学校のイメージがガラリと変わってしまっているからだ。

「おじいちゃんの場合、昔の記憶で学校のイメージを持っていることが多い。しかも“なんでそんなところに行かせるんだ”とハッキリおっしゃる。頑なで納得いただけないこともあるんです」(前出・大手塾担当者)

 自分のイメージではなく、最新情報を集め、お受験事情を知っておく必要がありそうだ。

※週刊ポスト2011年10月21日号

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