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乳がんなどの病気予防には胸を触ることが大切と専門家指摘

「(おっぱいは)心臓近くにあるうえ、ホルモンによって子宮や卵巣とも繋がっている重要な場所。まずは自分のおっぱいのメカニズムを学びましょう」

 こう話すのは、ウェルネスライフ研究所所長で、いま話題のおっぱい体操考案者の神藤多喜子さん。神藤さんに、意外と知られていないおっぱいの知識について教えてもらった。

 まず、加齢とともに、おっぱいが垂れ、広がってくる理由について。

 おっぱいの内側は、主に母乳を分泌する乳腺組織と脂肪でできており、血管やリンパ管、神経が張り巡らされている。乳房をクーパー靱帯が、クーパー靱帯を大胸筋が支えている。が、加齢により女性ホルモンの分泌が衰えると乳腺組織がしぼみ、脂肪の重みでおっぱいを支えているクーパー靱帯が伸びて垂れる。また、欧米人に比べて大胸筋が薄い日本人は、おっぱいが左右に広がりやすい傾向もある。

 ちなみにおっぱいの外側は、胸鎖乳突筋や背中の筋肉、大胸筋、上腕二頭筋など、たくさんの筋肉がおっぱいの土台。またエストロゲンとプロゲステロンによって、子宮や卵巣とも繋がっている。

 続いて、おっぱいを揺らすと垂れてしまうのではないかということも気になるが、これはまったく問題ないという。

 おっぱいが垂れる原因のひとつは、ノーブラなどでおっぱいが揺れること。これはおっぱいを支えるクーパー靱帯に負担をかけるから。おっぱいを持ち上げて揺らせば、垂れる心配はないのだ。

 そして、乳がんなどの病気予防には、触ることが大切だという。リンパ液と血液の循環促進が、予防につながるそうで、触る習慣をつけることで、自分の体の異変に早く気づけるのだ。また、体液の循環不全によって組織が弱くなり、免疫力が落ちたところに腫瘍ができやすいため、乳がんや乳腺症の予防効果もあるといわれる。

※女性セブン2011年10月27日号

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