夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、商社勤務のご主人(46歳)。去年のイブの夜は、奥様(47歳)と東京丸の内のイルミネーションを見に出かけ、フレンチのディナーを楽しむプランを立てました。
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「見るだけってつまらない」と、出かけるのを渋る女房。「見るだけじゃないだろ、食事もするし」というと、「食事はダメ。『きよしこの夜』の歌が悪いのよ」と、変なことをいい出しました。
「『きよし』って聞いたら、氷川くんのパチンコ台を思い出しちゃったのよ。一度、隣の奥様に誘われてパチンコに行った時、その台がすごく楽しかったの。フィーバーすると、『箱根八里の半次郎』とかのヒット曲が流れて。
『きよしこの夜』を聴いて、我慢できずに何回か通ったら、ディナー代が無くなったの。私じゃないわ、歌が悪いの。出かけるのはやめて、スーパーで半額の鶏のモモ肉を買ってきたから、一緒に食べましょ! ハ~イ、ご唱和ください。メリークリスマス!」
フォアグラが半額のモモ肉かよ! 誰が唱和なんてするか!
※週刊ポスト2012年1月1・6日号