大増税時代に、家計を守るのに四苦八苦している人も多いだろう。そこで、どのように家計を守っていけばよいか、ここでは「節電」のやり方について経済ジャーナリストの荻原博子氏が解説する。
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2011年の夏は、「節電」一色でした。節電というと、どうしても無理や我慢をしているという気持ちになりがちです。しかし、前向きに節電を心がければ、家計への大きな助けになります。
「節電によって家族が幸せな気持ちになるにはどうしたらいいか」ということを考えてみてください。
例えば、お風呂に家族で一緒に入る。バラバラに入ればそれだけ光熱費がかかりますが、一緒に入れば節電になります。しかも、家族のふれあいの好機になります。
家族団欒もそうです。食事の後、すぐに自分の部屋に引っ込んでしまうと、それぞれに照明や冷暖房が必要となってしまいます。そこで、食後もひとつの部屋─例えばリビングに集うようにするのです。そこで、親は本を読んだり、子供が勉強をしたり、違うことをしていたっていい。同じ場所で、同じ時間を過ごすことが重要なのです。
当然、家族の会話は増えるでしょう。節電が家族の絆を強めると考えれば、節電は苦ではなくなります。
※『サラリーマンのための安心税金読本』(小学館)より