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OLたちの雑煮自慢トーク「新潟のお雑煮には餅が入っていない」

新年を迎える際、あなたはどんなお雑煮をたべるだろうか? 日本各地を見渡せば、地域によって独特の正月の風習が残っており、大人になってから地元だけの“常識”に気付くことも多い。年末年始に帰省したOL5人が、ご当地流のお雑煮について語り合いました。

* * *
さき(印刷・28歳):みんなもお正月は帰省したんだろうけど、みんなの田舎の過ごし方って、どうなのよ?

りん(IT・31歳):雑煮食っちゃ寝て、おせち食っちゃ寝て……。

まお(メーカー・26歳):その雑煮だけど、ウチのはちょっと自慢。鳥取県東部では、あずきの雑煮なのよ。

めい(教育・27歳):それって、ただの「ぜんざい」じゃない?

まお:ともいう。ってか、ウチの地元では、ぜんざい=雑煮だから。

あや(流通・34歳):やっぱ、ところ変われば品変わるもんだね。私もこっち来るまで、雑煮といえばコンニャクが入ってるもんだと思ってたもん。

さき:はぁ? 群馬?

あや:違うよ。北海道の帯広。コンニャクはコンニャクでも凍みコンニャクつって、冷凍してあんの。で、それを薄くスライスして入れるんだけど、パフパフゴワゴワした食感に出汁が染みて、これがバカウマ。

さき:よさげ~。ウチは千葉だからオーソドックスで、鶏肉に小松菜にすまし汁が基本だけど。それに、ハバ海苔ね。

あや:雑煮に海苔? そっちのがオカシイって。第一ハバ海苔なんて聞いたこともない。

さき:てっきりウチが世間の常識だと思ってた。ハバ海苔ってのは、昆布と海苔の中間みたいなもんなんだけどねぇ。

まお:つーか、ウチの雑煮にも青海苔が入ってるよ。ついでにあんこも入ってるけど。

さき:海苔にあんこぉ??

まお:香川ではジョーシキだけど。昆布とカツオ節で出汁を取った白味噌仕立ての汁に、まーるいあん餅を入れて、仕上げに青海苔を振るのが。

さき:うん、なんか塩気と甘味があって美味しそう。

めい:ホント。お餅が入ってるのがいいよね。

まお:っていうか、餅が入っているのが雑煮だろって。

めい:いやさ、ウチは新潟なんだけど、入ってないのよ。その変わり、短冊切りの大根がこれでもかってくらい入るの。一度に大根一本使い切るくらい。

まお:ヘルシーだけど、米どころなのに餅なしは寂しい。

めい:いや餅は餅でちゃんと食べるんだよ。きなこ餅にしたり、あんこ餅にしたりして。

りん:それじゃあ、ただのお吸い物だろって。

※週刊ポスト2012年1月27日号

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