夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、家電メーカーに勤務のご主人(47歳)。奥様(45歳)との間には高校2年の長女がいます。
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妻から「今、死亡を聞いたわ」という突然のメールが。死亡? 田舎の母は一昨日電話して元気だったし、誰が亡くなったんだろう?
妻に電話しようとしたら、すぐに次のメールが。「病死なんだって。病院も心当たりがあるみたい」 オフィスの廊下から、妻に「亡くなったのは誰だ!?」と電話すると、「えっ、何のこと?」と間の抜けた返事。
「『死亡』ってメールくれたじゃないか?」「娘が進路の志望を話してくれたのよ。美容師になりたいんだって。美容院を紹介してくれる知り合いもいるそうよ」。「志望」を「死亡」、「美容師」を「病死」、「美容院」を「病院」の変換ミスかよ!
「それにしてもアナタ、たかだか娘の就職で、なんでそんなに切羽詰まった声出してたの?」って、うるさい! どうせ「志望」を間違えるなら、自分の体を見て「脂肪」にしておけ!
※週刊ポスト2012年2月3日号