東証記者クラブ・キャップとして証券界で豊富な経験と人脈を持つラジオNIKKEI記者の和島英樹氏が、これから「上がる株」として注目しているのは「ジェイアイエヌ」(ジャスダック・3046)だという。以下、和島氏の解説だ。
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フレーム、非球面レンズ、ケースのセットで4990円からという低価格料金を実現した「JINS」ブランドのメガネチェーンを運営するジェイアイエヌに注目したい。
一般的なメガネ店ではオリジナル商品は3割程度で、コスト高は避けられないが、同社はユニクロを展開するファーストリテイリングと同様、SPA(製造小売業)という業態で、企画から販売までを自社で行ない、中国での大量生産などでコストを削減。さらにレンズは一流メーカーから大量仕入れすることで安価に抑えることを可能にしている。
これによって顧客ニーズを素早く採り入れたオリジナル商品を投入することができ、超軽量の「エア・フレーム」を軸に「ゴルフ」「PC」「自転車」「ランナー」など目的別のサングラスの他、1月末からは「花粉症対策メガネ」を発売。商品ラインナップ強化で売り上げ増を狙う。
同社の経営者自身がファーストリテイリングの柳井正会長兼社長の薫陶を受けているように、「メガネ界のユニクロ」となる可能性は十分ある。そうなれば株価も右肩上がりの上昇が期待できるだろう。
※マネーポスト2012年春号