みうらじゅん氏は、1958年京都生まれ。イラストレーター、エッセイスト、ミュージシャン、ラジオDJなど幅広いジャンルで活躍。1997年「マイ ブーム」で流行語大賞受賞。仏教への造詣が深く、『見仏記』『マイ仏教』などの著書もある同氏が、葬儀料金について考察する。
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葬儀一式パック料金にプラスして式場費、火葬費、飲食接待費などをしっかり計上してもなお「追加料金」が発生するという。それはなぜなのか。いったいどんな場面で追加されるのか?
パック料金には当然遺体安置用のドライアイスの料金も含まれている。しかしこれが“1日分だけのドライアイスの料金”ということがほとんど。亡くなってからわずか1日で火葬場へ直行なんていう話はあまり聞かない。早くても2日、最近では3日や4日後に火葬するというのが当たり前のようになっている。となるとドライアイスは最初から追加されるものと思っていた方がいい。
この料金が1日あたり1万円程度。逝去から葬儀までが3日あったとしたならば、2日分のドライアイス追加料金がかかるので、2万円の料金が加算される。
また遺体を自宅で安置せずに、斎場の遺体安置室や保冷庫などに安置する場合も追加料金がかかることが多い。これが平均で1日7000円程度。ただし2万円という施設もあるからしっかり確認しておきたい。
※週刊ポスト2012年5月4・11日号