女性が自分の価値を上げるにはどうすればよいか。漫画家・さかもと未明氏は新刊『助詞のお値段』(小学館)の中で、そうした「女子の心得」のひとつとして「『できる妻』はおならをしない」と指摘している。
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私の友人の親夫婦が大変仲がよく、娘の前でも「愛しているよ」の連発だったそうです。その娘が言うには「お母さんのおならを聞いたことがない」のだそうです。
これは大変な努力だと思います。私は実行できる自信はありませんが、そのくらいの意気込みで「女」をまっとうできる女性が、男性の心を年を取ってもとらえ続けられるのでしょう。その後あちこちでリサーチしましたが、夫婦仲のいいところの奥さんは、夫の前ではおならをしないようです。
かつての私は「おならは心を許している証だから」と、まるでおかまいなしでした。そんな逆の路線をいく女子もいるでしょう。女子としてどちらの路線でいくかは悩ましいところですが、自分のキャラクター、目指す方向を決めて、上手に演出し、貫いていただきたい。
もちろん「しない道」を選んでも、具合が悪くなるほどがまんしてはいけません。夫の前でだけ聞かれないよう、気遣いするので十分なのです。
※さかもと未明/著『女子のお値段』より