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子宮頸がん恐れる妻 「確認してよ」と頻繁な夫婦生活を要求

 夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、商社勤務のご主人(50歳)。奥様(48歳)が子宮がん検診を受けました。

 * * *
 仕事中の僕に「よかった、大丈夫だったわ」と電話報告してくれた女房。「帰りに待ち合わせして食事しようか」とフランス料理店へ。「これで一安心だね」とワインで乾杯です。

 ホロ酔い気分で店を出て歩き出すと、「ねぇ、アナタ」と甘え声を出す女房。「お医者様から聞いたんだけど、子宮頸がんって、エッチすると出血するからわかるんだって。夫婦でもね、セックスレスだとなかなかわからなくて、がんが進行しちゃうらしいの」「だから?」「だからって、私たちも随分ご無沙汰じゃない?」確かにご無沙汰です。

「ホラッ、あそこにラブホテルが見えてるし、どうかなと思って」
「よく聞けよ。キミは今日、検診を受けて、がんの疑いはゼロなんだ。出血するかどうかなんて、試す必要はないだろう?」
「嫌だ、アナタ。文系で医学知識に弱いって知ってたけど、がんの進行って思ってる以上に速いのよ」

 そういいながら、腕時計を見た女房が「検診を受けてから5時間16分も経ってる! のぞみ号なら東京と大阪を往復してるわ」って、例えがよくわかんないよ! タクシー拾って帰るぞ!

※週刊ポスト2012年7月20・27日号

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