人間を取り巻く環境の中でも、住まいはもっとも長く身を置く場所である。だから、風水は住居を最重要視する。風水建築デザイナーで由美里風水研究所代表の直居由美里氏が、運気アップのための風水術を伝授する。以下は「住居編」だ。
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家相で最も大切なのは出入り口です。いうまでもなく、気=エネルギーはドアや窓から出入りするからです。
そうした開口部が1つの場合、入るエネルギーと出るエネルギーが開口部に集まり、気が混乱します。2つあっても、それが一直線の位置にあると、良いエネルギーが入ってきても、すぐに出て行ってしまいます。3つの場合、部屋の中を循環して清々しくなるので理想的です。気が停滞しやすい部屋の隅には観葉植物を置くと、気を浄化してくれます。
全ての気の入り口となる玄関は風水では最も大事な場所です。玄関のあり方次第で邪気の侵入を防ぎ、「旺気(おうき)」と呼ばれる最も強いエネルギーを呼び込むこともできます。
大事なのは気のバランスで、それを保つためには玄関及びその周辺はシンメトリー(対称)にするのが理想です。例えば玄関扉は両扉にする、玄関灯は左右対称に設置する、魔除け効果のあるシーサー像を左右対称に置く。今さら扉を替えられないという場合は、玄関のすぐ内側に両開きの暖簾を下げましょう。
三和土(たたき)やその周囲は整理整頓を心掛け、清潔に掃除をしておきましょう。靴が何足も乱雑に並んでいたり、外から持ち込んだ泥やゴミが三和土についていたり、靴箱の上に不要なモノが置かれたりしていると、運気が下がるので注意が必要です。
一戸建てでもマンションでも、南側にベランダを配置する必要から、風水では鬼門とされる北東に玄関を配置することが少なくありません。しかし、北東は日が当たらないので湿気が多く、健康を害する悪い気が入ってきます。その場合は扉の内側にシンメトリーの白いカーテンをかけましょう。白い盛り塩と同じような効果があります。
※週刊ポスト2012年9月7日号