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『甘い生活』作者・弓月光氏 好みの下着は「純白や淡い色」

 1990年の連載開始から約20年以上の時を経て、いまもなお絶大な人気を誇るロングヒット漫画『甘い生活』。大手下着メーカーを舞台に、ランジェリーに対して無二の才能を発揮する主人公・江戸伸介と、秘書・弓香が織り成すラブコメディ作品だ。

「ボク自身もこんなに長く続くとは思ってもみなかった。せいぜい5年ぐらいで終わるかなと……」と語るのは、作者の弓月光先生。人気の秘密はやはり男性の知らない女性下着をテーマにしたところなのかもしれない。

「やっぱり全裸を描くより、下着姿というのは想像力を掻きたてられるからいいんだと思います。最初の頃はカタログなんかを参考に描いていましたけど、いまは下着の素材もずいぶん進化してきたし、アイデアにつきないというところはありますね。

 日本人女性のバストサイズも20年前に比べていまは大きくなったからそのへんは漫画のなかでも変化させています」

 作品内でも大人の雰囲気を醸し出す弓香には高級感があるもの、行動力のある美也なら遊び心あふれるものと、キャラによって下着を描き分けているという弓月先生。ちなみに、ご自身の好みのランジェリーは?

「まあ、クラシックなものがいちばんいいですけどね(笑い)。いわゆる純白や淡い色合いのレースやフリルの。さすがに豹柄だとかTバックだとちょっと……(苦笑)。男性は、あまり奇をてらったものは彼女や奥さんに着てもらいたくはないというのはあるよね。他人が着ているのを見るのはいいけど(笑い)」

 女性下着は男性にとって未知の世界。だからこそ、ボディラインに合ったものを身につけてほしいと弓月先生はいう。

「パンティラインが透けてたり、ブラが浮いたり、妙に食い込んだりっていうのはみっともないですよね。そういう意味では、ちゃんと自分の体に合った下着の着こなしができる女性は魅力的。寝るときもバストの形が崩れないようにブラをちゃんとつけて寝るとかね。

 少なくとも弓香は寝るときにブラを外したことはなかった。せっかく女性にしか楽しめないものなんだから、それぐらい下着を好きになってもいいんじゃないかとは思いますね」

【プロフィール】
ゆづき・ひかる:1949年高知県出身。1968年、第1回りぼん新人漫画賞での準入選を機に漫画家としてデビュー。『エリート協奏曲』や『みんなあげちゃう』など数多くのラブコメヒット作品を誕生させる。現在『グランドジャンプ』(集英社)にて連載中の『甘い生活 2ndseason』もロングランで人気。

※週刊ポスト2012年10月5日号

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