【書籍紹介】『島へ免許を取りに行く』(星野博美/集英社インターナショナル/1575円)
東京からはるばる長崎の五島列島へ、合宿免許を取りに行った著者。40歳を過ぎて運転初体験の著者は〈一瞬気を抜くと、自分が歩行者なのか運転者なのかがわからなくなる〉。青信号になっても発進せず〈「青は人が渡るんですよね?」/「車も青で渡るじゃろう」〉と指導員に呆れられるなど、毎日が悪戦苦闘の連続だ。そして教習所に併設された牧場で馬の世話に走るなど、現実逃避を続けながらも4週間で卒業検定に――。笑えて泣ける奮闘記。
※週刊ポスト2012年10月26日号