「いつも決まった時間に帰って来る夫だけど、あの日は違った…」。そう話し始めたのは、茨城県に住む主婦・Nさん(43才)。Nさんは、地方公務員の夫(48才)と中学1年生の長女と3人暮らし。夫がとったいつもとは違う行動を振り返る。
* * *
うちの亭主は帰宅時間が10分と狂わない伝書鳩なのに、あの日に限って20分過ぎても庭先に車の音がしないから心配してたら、携帯が鳴った。
「いやいや、大丈夫。車がエンストしちゃっただけだから。いつも通る国道が渋滞してたから、脇道に入ったとたんエンストさ。あはは、まいった、まいった」
さっそくJAFに連絡して、動けなくなった車は修理工場へ届けてもらい、自分はタクシーを使って家まで帰ってきた。
ところが、コタツでお茶を1杯飲んで「やれやれ」といった次の瞬間よ。
「あ~っ!!」と絶叫したの。
今まで聞いたこともない亭主の叫び声に「なにごとなの!?」と聞いたわよ。
「いや、ナンでもない。いやあ、まいったぁ。あああ」
ワケのわからないことを言って、そのうちに額から脂汗を流しだしたじゃないのよ。
ぽつりぽつりと語る亭主のつぶやきをまとめると、要するに車のトランクにとっても大事なものを隠していたんだとか。それが、何かはどうしても口を割らないのよ。それで、修理から戻ってきた車のトランクをある日、こっそり“捜査”。うちの亭主ったら車のトランクの奥にエッチ系のDVDを大量に隠していたってわけ。
何でもかんでも大事なものは家に置かずに車のトランクに保管してるんだとか。つまりは、家の中は信用できないとさ。
「あこがれ」とか「まどろみ」とかいう熟女ものの。ったく。
私だって亭主の思わぬ一面にショックだったけど、事情を知った娘はもっとよね。あれから夫に冷たい目を向け、口もきかないわ。
※女性セブン2012年11月22日号