10月26日~11月4日に東京・駒沢オリンピック公園で開催された『東京ラーメンショー2012』。実行委員長でラーメン評論家の大崎裕史さんがこう語る。
「このイベントは“ラーメンを通してオリンピック・パラリンピックの日本への招致活動を応援し、盛り上げていこう”と、 2009 年にスタートしました。いまやラーメンは、日本の国民食ともいえる存在で、各地方の食文化を象徴する食べ物。全国からいろいろな味が集まったショーをきっかけに、ラーメンで日本の心をひとつにしようと思い立ったんです」
今年で4回目を数えるこのイベントだが、全国各地から集まったラーメン店は40店舗と過去最多だった。毎年テーマが決められていて、今年は“日本のご当地ラーメン再発見”。各店は、このショーのための一杯を作り上げて参加する。値段は一律800円。
朝10時のオープンと同時に、人気店は1~2時間待ちはザラとなった。10日間で50万人もの集客をしたショー。期間中はさまざまなブログやツイッタ―で膨大な数のラーメンレポートがアップされ、さながらラーメンウイークともいうような盛況ぶりだった。
特に行列が目立っていたのは、ナンバーワンに輝いた富山麺遊会の『富山シロエビらーめん』。さらに、秋田の美食材を使った『秋田比内地鶏 魚介鶏白湯どんぶりin 秋田2012ファイナル』、運輸省の官僚出身という異色の店主が作る『大阪ブラック』も甲乙つけがたい人気ぶりで、あちこちから「これ、おいしい!」の声が聞こえていた。
「今回は、ご当地色を強く出したイベントにしたこともあって、食べる機会が少ない地域の店を選ばれるかたが多かったようです」(大崎さん)
※女性セブン2012年12月6日号