ライフ

子宮頸がん 早期発見には最低1年に1回の検診が重要と医師

 12月5日に子宮頸がんで亡くなった横浜DeNAベイスターズ・中畑清監督(58才)の妻・仁美さん(享年59)。日本では年間約8800人が子宮頸がんを発症し、2400人が死亡するという。そもそも子宮頸がんの原因の多くは、ヒトパピローマウイルス(以下、HPV)というウイルスによるものだ。

 ワクチンの有効性がないと思われる20代以上の女性の場合は、こまめに子宮頸がん検診を受けることが、重要なポイントとなる。

 狭間研至医師はこう解説する。

「“細胞診”という検査で、膣から子宮頸部に長い綿棒を入れ、粘膜をとる簡単なものです。5分もかからず、痛みもありません。検査結果は1週間ほどでわかります」

 アメリカやイギリスでは、20~69才の8割がこの子宮頸がん検診を受けているのに対し、日本では、2割ほどしか受診していない。

「最低でも1年に1回の検診をすすめます。この検診は、“恥ずかしい”とか“めんどくさい”と避ける人が多いんですが、子宮頸がんは自覚症状がないだけに、早期で発見するためには、検診で見つけるしかないんです。初期であれば治せるのですから」(前出・狭間医師)

 前述のワクチン同様、この検診も公費で助成されており、自治体によって費用は違うが、500~2500円で受診できる。さらには、無料のところもあるという。

※女性セブン2012年12月27日・2013年1月1日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン