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4月1日に体調悪化男 嫁に信じてもらえず危うく死にかける

 夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、ご主人(53歳)が食品メーカー勤務の奥様(52歳)。ご主人は毎年、エイプリルフールに奥様の前でウソをつくそうです。

 * * *
 主人って、どんなに神妙な顔で話しても、私にはすぐウソだと分かります。だって、主人には内緒ですけど、ウソをつく時の主人って、鼻がピクンピクンと動くんです。

 それでも毎年、懲りずにウソをつき続ける主人。今年は帰ってくるなり、「悪寒がする。すぐに寝るから」鼻がピクついています。その手は桑名の何とやら、無視して台所の後片付けをしていました。

 すると、寝室からうめき声が。私が反応しないので演技を続けているようです。分かったわ、心配してるふりをしてあげましょう。寝室に行くと、アラッ! 本当に苦しそう! 熱もすごい! 大急ぎで救急車を呼び、お医者さんからは「一歩間違えば肺炎でしたよ」と診断されました。

「だって、アナタ、鼻が動いてたし」
「鼻水がつまってたんだよ」
「どうして今年はウソをつかなかったの?」
「苦しくて、そんな気力もなかったよ!」

 私、初めて無視せず、反応しました、「ウソ~!」。

※週刊ポスト2013年4月12日号

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