クーポンサイトなど、店舗と消費者を“お得”につなぐサービスを展開してきたリクルートが、ネットショッピングに参入。3月15日から「ポンパレモール」として、ショッピングサイトを展開している。
ファッション関連用品や食品・日用品、家電、家具などを扱う店舗が出店しているのは、楽天やヤフーなどの大手ショッピングサイトと同様だ。しかし、リクルートならではの大きな意味は「ポイント互換」。旅行予約サイト「じゃらんnet」や、グルメ情報サイト「ホットペッパー」などのサービスで相互利用できる「じゃらん×ホットペッパーポイント」を導入した。
無駄遣いを減らし、なるべく“お得”に生活する術を指南するファイナンシャルプランナーの伊藤亮太氏は、「これまでも、じゃらんnetとホットペッパーではそれぞれポイントを付与しており、相互利用はできましたが、どうしても使えるジャンルが限定されてきたきらいがあります」と、利用者にとってはせっかく獲得したポイントが無駄になったケースも少なくないことを指摘する。
今回のポンパレモールの開設により、日用品などを含む商品に対し、1ポイント1円から使えるようにすることで、ポイント活用率が高まる。これまでのじゃらんnetの利用者、ホットペッパーの利用者数に加え、リクルートならではの営業力を考えると、一大勢力になる可能性は高い。
ショッピングサイトはついつい、一度カード情報を登録したところで使ってしまいがちだが、「どうせ同じものを買うなら、サイト独自で行なう期間限定のポイントアップなどのお得情報は見逃したくありません。その中で、常時3%のポイントが付くポンパレモールは、今後利用者が最初にチェックする“軸”となるでしょう」(伊藤氏)