個性を尊重するゆとり教育を受け、豊かな社会にどっぷり浸かって育った「ゆとり世代」。成長を見守りたいとは思いつつも、どこか扱いにくく、手を焼いているご同輩も多いのでは? そんな困った「ゆとらー新人」のビックリ発言や驚きの行動とは……?
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ゆか(30歳・広告):私、新人研修の講師やってるから、今年も早速、ゆとり新人に、泣かされてるんだけど……。
さち(32歳・印刷):バカなくせに権利ばっか主張して……妙に口が立つでしょ、あいつら。
りょう(33歳・物流):そうそう。仕事が遅いから急かすと、「今はこの作業があってできません」なんてマイペースを死守。飲みに誘っても「別に予定はないっすけど、今日はそういう気分じゃないんで」だもん。
ゆか:歓迎会だって嫌々来た挙げ句、「勤務時間外なんすけど、残業代出るんすか~?」ってホザいたヤツさえいた!
さち:私も歓迎会の幹事で苦労した! 出欠確認メールをしたら、「Re:出ます」とだけ送り返してくる子ばかりでさ。本文に何も書いてなくて、誰の返事か分からないから、アドレスから探すハメに。
りょう:私も、歓迎会で「私は総務ですから、皆さんのお母さん役。何でもいって下さいね」って挨拶したのが運の尽き。真に受けたゆとらーたちが「ボタン取れちゃったんでつけてください」だの、「靴下に穴が空いちゃった」だの「のど渇いたんで、コーヒー入れてもらえますか?」っていってきてビックリ。
ゆか:真に受けるといえば、ゆとらー新人に「朝食食べてる? ちゃんと食べなきゃアタマ働かないよ」って注意したの。そしたら、毎朝、机にコンビニで買ってきたナポリタンとお握りを広げるように。ニオイきついからやめてくれって。
さやか(24歳・メーカー):あの~、先輩たち。ウチらゆとりに社交辞令とか通じないんで。物事はハッキリいってもらわないと分かんないす。
ゆか:だからか! 部長に「お前みたいな奴はいらん! 帰れ」って叱られた新人が、本当に帰っちゃったのは!
あこ(25歳・通信):あ~、普通にあるでしょうね。私の同期も「顔洗って出直してこい!」って上司に怒鳴られて、ホントに顔洗いに行ってましたから。
さち:そのくせ、何いわれても結構めげないんだよね。翌朝、ケロッと出勤してるし。
りょう:嫌味のひとつも通じないしね!
※週刊ポスト2013年4月19日号