【書籍紹介】『セックス・ドリンク・ロックンロール!』みうらじゅん/光文社/1575円
憧れのイラストレーターになりたくて上京し美大に進学した“純”。東京の空気もエキセントリックな学友たちも京都育ちの彼にはとまどうことばかり。変則的な童貞卒業、奇妙を絵に描いたようなサークル活動、学祭ではボヤ騒動を起こし、過酷なバイトの必要が。
〈「どうです? 原発のバイトをしませんか。かなり儲かるって話なんですが」〉。
なにもかもが手探りだったあの頃――。鬼才の青春時代をもとに綴られる80年代グラフィティー。
※週刊ポスト2013年4月19日号