「京のシンボル」五重塔が建つ世界遺産・東寺で、新時代のガイドブックが登場し話題を呼んでいる。
ガイドブックには寺宝などの解説、写真とともに「ARマーカー」が掲載。スマートフォンなどで専用アプリをダウンロードし、「ARマーカー」を読み込むと、寺宝や境内の建物の音声解説と、立体的な映像を観ることができる。
「国内の社寺としては初の試みになると思います。お手持ちのスマートフォンで簡単に事前学習ができ、近寄ることのできない寺宝の画像を鮮明に見ることができます。また、ガイドブックを持ち帰って、旅の思い出に再び浸っていただけます」(森泰長執事長)
東寺で販売されるこのガイドブックは1部300円。映像は各1分で計21本。国宝・帝釈天半跏像や、重要文化財・薬師三尊像、さらに国宝・五重塔などが収録されている。寺社巡りの新常識が始まるのかもしれない──。
※週刊ポスト2013年5月3・10日号