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電気掃除機 集合住宅に住む人が増えたため需要が急速に拡大

 昔ながらの掃除道具といえば、ほうきやはたき、雑巾。ほうきでゴミを掃き出し、その後、雑巾で水拭きをして清める。畳や板間が多い日本家屋では、これらの道具で充分だった。が…。家電ライター・奈良巧さんはこう語る。

「一戸建てではなく集合住宅に住む人が増えるにつれ、ごみを外へ掃き出せなくなりました。またカーペット敷きの洋間が増えて、ほうきだけではごみやホコリを取りきれなくなった。そこで、電気掃除機の需要が急速に拡大していきました」

 1960 年代になると、掃除機は爆発的に売れ始める。

「1970 年代以降は、より簡単にゴミが捨てられる紙パック式や、ダニなどのアレルギー対策を施した商品なども登場し、進化を続けていきました」(奈良さん)

 1990 年代後半からは、ダイソンに代表されるサイクロン式も登場し、爆発的なヒットに。

「そして2000 年代には、いままでの掃除機の概念を変えたといわれる、ルンバをはじめとする家庭用ロボットが現れました。ただ、紙パック式やサイクロン式の掃除機も、軽 量化や小型化を図るなどして進化中。好みや生活に合わせて、掃除機のタイプが選べる時代になってきていますね」(奈良さん)

※女性セブン2013年5月30日号

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