ビジネス

65歳定年制「社内営業より自らのスキルアップ図れ」と専門家

「65歳定年」と聞いて、「働き慣れた職場で5年長く働けて、安定した老後を送れる」と安穏と考えるのは大きな間違いだ。実態はかつてない様々な困難が生まれている。経営コンサルタントの岩崎日出俊氏が解説する。

* * *
 60歳を迎えた後も会社に残るのは茨の道だ。どうせ慣れぬ仕事で苦労するのなら、会社にしがみつくのではなく、個人事業を始める準備をすることも選択肢として考えておくべきだ。

 60歳前後で起業し、ある程度成功した人たちの例を見ると、前職のノウハウを活かした分野で活躍する人が多い。証券会社勤務の人が金融コンサルタントとなる、といった具合だ。

 会社と自分の関わり方を見つめなおし、「会社は自分のやりたいことを実現するためのプラットフォームを提供しているにすぎない」と意識を変えることが重要になる。

 社内営業よりも自らのスキルアップに重きを置く。自分の仕事が社内ではなく市場でどれだけ評価されるかを常に考える。

 そうした「実力主義へのマインドシフト」が、定年後への準備になる。自分の能力を磨き続けた者が、いつ退職しても起業できる実力を身につけることができる。

 60歳定年も65歳定年も、国や企業が敷いたレールだ。今や人生は80年、人によっては90年ある。充実した老後を過ごすためには意識転換が必要だと気付くのは、早ければ早いほどいい。

※SAPIO2013年6月号

関連記事

トピックス

結婚生活に終わりを告げた羽生結弦(SNSより)
【全文公開】羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんが地元ローカル番組に生出演 “結婚していた3か間”については口を閉ざすも、再出演は快諾
女性セブン
「二時間だけのバカンス」のMV監督は椎名のパートナー
「ヒカルちゃん、ずりぃよ」宇多田ヒカルと椎名林檎がテレビ初共演 同期デビューでプライベートでも深いつきあいの歌姫2人の交友録
女性セブン
NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン