夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、建設会社勤務のご主人(45歳)。ご本人は直毛ですが、奥様(44歳)は天然パーマです。
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普段は天パーなんか全然気にしてない妻ですが、梅雨時はいつもイラついていて、僕にも八つ当たり。湿気で髪の毛が倍近くふくらみ、雷様のような頭になってしまうんです。逆に僕の方は湿気で直毛が更にしっとりと、つややかになり、「髪の毛を見るだけでムカッ腹が立つ!」と妻。スーパーへ買い出しに行った時も、子供に「アッ! 林家ペーがいる!」と指を差されたらしく、「私、部屋から出ないからね!」。梅雨時の買い出しは僕の役目です。
「美容院でのヘアケアで矯正できるらしいよ」とアドバイスすると、「病院? 天パーは病気だっていうの?」「いや、病院じゃなく、美容院。聞き間違えなんておかしいぞ」「どうせ、私はおかしいの! 髪の毛も性格もねじれてるの!」
悟りました。天パーの話題は厳禁。ますます妻をテンパらせるだけですから。
※週刊ポスト2013年6月14日号