ライフ

犬のウンチ放置対策最前線 DNA解析で個体と飼い主を特定

 西川文二氏は、1957年生まれ。主宰するCan! Do! Pet Dog Schoolで科学的な理論に基づく犬のしつけを指導している。その西川氏が、犬のウンチ放置対策の最前線事情について、解説する。

 * * *
 先日、某雑誌から意見を求められましてね。犬のウンチの放置に対する得策はないものかって。いやぁ、このウンチの放置、どこの行政でも犬に関する苦情のトップ2を競う。

 私めの知る限り、この悪行の多くは、夜のお散歩時になされてる。なんてったって、日中さすがに他人が見てる前では、そのままでは立ち去れないですからね。

 それも、私めが想像するに、ノーリードでのお散歩ってのが、いちばん怪しい。もちろん、リードをつけないでお散歩させることは、法を犯してる。でも、夜中は誰もいないし、車も少ないんでついつい……なんて人も、けっこういる。

 で、ですね、このノーリードのお散歩、飼い主から離れて歩くんで、犬がウンチをしたことに気付かない。たとえウンチをしたことに気付いても、暗い闇夜に紛れて、ウンチを発見できない。発見できても、取りこぼしに気付かない。

 かくして、翌朝、他人様がそのウンチを発見し、行政に苦情を申したてまつる。そうそう、伸びるリードでのお散歩でも同様のことが、きっと起きてる。そう、私めは思うわけですよ。

 根本的な問題は、飼い主のモラルの低さ。悲しいかな地道な啓発活動をやるしか道はない。

 実は、現代の科学を持ってすれば、ウンチからDNAを解析して個体の特定はできる。全ての犬のDNAがあらかじめ登録されてれば、糞を放置した飼い主もきっちり割り出せる。

 もっとも、約半数が未登録っていうこの国では、土台無理なお話か。しかし、性根を据えてその気になれば、できないこともない、って気もしないでもない。実際、中東あたりでは、やってるところもあるって聞く。

 DNAの登録の導入。これでウンチの放置も、もはやこれまでウンのつき、になるんですけどねぇ。

※週刊ポスト2013年6月14日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
大河撮影前に2人で北海道旅行をしたという(時事通信フォト)
吉高由里子、セレブ恋人との結婚は『光る君へ』クランクアップ後か 交際は事務所公認、大河スタッフも“良い報告”を楽しみに
週刊ポスト
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン