芸能

夭折のトレーナー 山崎静代に「リオに連れていかなアカン」

 南海キャンディーズ・山崎静代(34才)のボクシング専属トレーナーだった梅津正彦さん(享年44)が7月23日、末期がんのため都内の病院で亡くなった。

 2012年1月にメラノーマという皮膚がんと診断を受けた梅津さん。一刻も早い手術が必要だったが、梅津さんは手術を延期した。

「彼は早くに父親を亡くしているし、結婚したばかりの奥さんとの間に小さなお子さんもいましたから、なんとしても生きようと思っていたはずです。でも、当時ロンドン五輪出場を目指していたしずちゃんが重要な試合を控えていたんです。これまで苦楽をともにしてきた彼女の試合を途中で放り出すことなんて彼にはできなかったんですね…」(ボクシング関係者)

 しかし、無情にもがんは全身に転移。この4月には、医師から「この状態で動けるのはあり得ない」と言われながら、しずちゃんが出場した『第1回女子ボクシング チャレンジマッチ』に駆けつけた。

 その後、ふたりは2016年のリオデジャネイロ五輪の話をしていた。年齢制限の上限が34才から40才に引き上げられることが年内にも正式決定する可能性がニュースになったのだ。その時の会話を、しずちゃんはある雑誌のインタビューでこう振り返っていた。

「(梅津さんに)“一緒に行きましょうよ”と言ったら、“おれも忙しいけどなぁ…。お前をリオに連れていかなアカン”と明るく答えてくれた」

 今、しずちゃんは悲しみの波に溺れそうになりながらも、師匠との約束を胸に、リオ五輪に向かってゴングを鳴り響かせていることだろう。

※女性セブン2013年8月8日号

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