ライフ

渡辺淳一氏「男性が不能になっても女性は意外に失望感ない」

 自身の体験を通じ、そして小説を通じ、深き性の世界と向き合ってきた作家・渡辺淳一氏は、最新作『愛ふたたび』(幻冬舎刊)で全く異なる世界観を提示した。すなわち、「男たちよ、いいかげん、セックスをあきらめろ」と──。

 渡辺氏は最近のインタビューなどでも、自らがインポテンツになったことを明かしている。氏は3年前、前立腺がんのために抗がん剤治療を受けていることを告白したが、インポテンツになったのはその前のことだという。渡辺氏はいう。

「自分が性的不能になったときは、やはりショックを受けましたね。主人公の<気楽堂>のように『なんとか大丈夫なはず』と、諦めきれない。しかし、何度か試みてダメとなった時、『そういう時が来たんだ』という境地に至りました。
 
 じゃあどうするか。好きな人がいるなら、別の形で愛を育んでいけばいいと、男女の関係を根源から考え直してみたんです。
 
 実は、挿入されることを快感と感じず、よくないと思っている女性も多いのです。女性は必ずしも挿入や射精されることを望んではいない。だから、男が勃起して射精できなくなっても、女性は意外に失望感を持っていない。そこで男性が自信を失うことはないんです。挿入にこだわるよりも、言葉優しく「君が好きだよ」と声をかけたり、肌を愛撫したりして、ゆっくりとベッドを共にする。女性はそれで納得して、むしろ満足してくれるんです」

※週刊ポスト2013年8月2日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

結婚生活に終わりを告げた羽生結弦(SNSより)
【全文公開】羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんが地元ローカル番組に生出演 “結婚していた3か間”については口を閉ざすも、再出演は快諾
女性セブン
「二時間だけのバカンス」のMV監督は椎名のパートナー
「ヒカルちゃん、ずりぃよ」宇多田ヒカルと椎名林檎がテレビ初共演 同期デビューでプライベートでも深いつきあいの歌姫2人の交友録
女性セブン
NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
《重い病気を持った子を授かった夫婦の軌跡》医師は「助からないので、治療はしない」と絶望的な言葉、それでも夫婦は諦めなかった
《重い病気を持った子を授かった夫婦の軌跡》医師は「助からないので、治療はしない」と絶望的な言葉、それでも夫婦は諦めなかった
女性セブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン