秋は上半期と下半期の境目ということで、春ほど多くはないものの、組織変更や人事異動などが多い季節。それに伴い住み替えが増える時期でもあるようで、不動産情報などのCMを目にする機会が多い。そうした中、不思議な宇宙人キャラクター・スーモが地球で部屋探しをするシリーズCMは、バージョンの豊富さもあって一際目立っているのではないだろうか。
リクルートの不動産情報サービス「SUUMO(スーモ)」ブランドのCMだが、9月2日からOAの「ドンスーモからの手紙編」では、これまでやや不仲な印象のあったドンスーモから新居を購入したという案内をもらって、引っ越し祝いに行くスーモ。家を案内され、勝手に「ドン・ジャグジー」でくつろいで叱られたり、帽子や靴のお土産をもらって、ごきげんで帰ったり――と、“案外スーモ&ドンスーモは、仲良しなのね”ということが発覚した。
そして9月9日からOAされた「スーモ新しい生活編」では、ドンスーモの引っ越し祝いで羨ましくなったスーモが、住み替えをしたという設定で、新しい部屋、新しい街での暮らしを楽しんでいるようだ。大好きなスモミちゃんの人形をUFOキャッチャーでゲットし、八百屋で買ったグリーンの柑橘類に手足をつけて自分に見立て、2つを並べて悦に入ったりするほか、なぜかラストには“新しい髪形”でリーゼント姿にチャレンジしている。
今回のシリーズではスーモとドンスーモの関係性だけではなく、記者が注目したのは新しい街を散策するスーモが、同じくリクルートの旅行情報サービス「じゃらん」ブランドで人気の「にゃらん(師匠)」と、共演を果たすサプライズがあること。写真を楽しそうに撮りまくるスーモに対し、少しも動じることのない“師匠”の大物ぶりに、萌える人も少なくないだろう。
同じ企業でも、こうしたブランドの垣根を越えたキャラクターの共演は、比較的レアなケース。今後も同じような共演があるかどうかについては不明だが、長いシリーズの中、フレッシュな演出が混じることで、広がりを見せるキャラクターたちの関係性や、今後の展開にも期待が高まりそうだ。