【書籍紹介】『日本がもっと好きになる 尖閣諸島10の物語』山本皓一/宝島社/1365円
1945年7月。沖縄が米軍に制圧された中、石垣島から児童や老人らを台湾まで疎開させようとする船が米軍機に襲撃された。その後〈一晩中漂流していた第一千早丸は、敵機のこないうちに島に逃げようと全速力で走り出した。近くには尖閣の島々がある〉。
漂着した彼らはその後いかに生きたか――。政治や外交問題とは別の視点から日本人が過去、尖閣諸島とどのようにかかわってきたかを、写真家である著者が様々な取材をもとに描く。
※週刊ポスト2013年11月8・15日号