その業界にいる人にしかわからないお得情報があるという。そこで、スーパーの店員に“お得買い物術”を聞いた。
都内の中堅スーパー店員Aさんは、肉のこま切れや切り落としの特売セールは、閉店近くの購入をすすめる。
「特売商品はチラシなどで宣伝しているので、簡単に“売り切れで終了”とはできないんです。騒ぎ出すお客さまもいらっしゃいますから(苦笑)。そこで、在庫がなくなったら、普通はしない肩ロースなどのグレードの高い肉をこまにして提供するケースがあります」
鶏肉は、仕入れの段階では、すべての部位が“2kgのパック”になっていることがほとんどだという。前出のスーパー店員Aさんが続ける。
「それを店で小分けにして売る。だから『2kgください』というお客さまは、小分けする手間がはぶけるので、とてもありがたいんです。中には、それを知っていて、“2kg買うから安くして”というかたも。大型スーパーではわかりませんが、うちみたいな中堅クラスのスーパーだと100g当たり10円ほど安くすることもありますよ」
新鮮な魚は午前中にケースに並ぶというイメージがあるが、実はなるべく午後に買ったほうがいいという。東京郊外の小型スーパー店員Bさんが、そのカラクリを明かす。
「お昼くらいまでは、その日の目玉商品の用意に追われています。だから午前中は、目玉商品以外、前日の売れ残りばかりが並んでいる状態になることも。午後には、その日に仕入れた商品を並べられますし、前日の品には値引き札をつけられます。つまり、朝から値引き品を売るわけにもいかないので、午前には売れ残りの、しかも値引き札のついていない魚が並んでいるケースも少なくないのです。目玉商品以外の鮮魚を買いに行くなら、午後の来店をおすすめします」
※女性セブン2013年11月28日号