患者の希望を叶えることではなく、自分にとって面倒な手術をしたくない医師がいるという。32才、看護師の女性がトンデモ医者について語ります。
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切断してしまった指をつなぐ手術って、すっごく大変。指は縫うスペースは小さいけど、神経や血管をつなぎ合わせるから、時間と神経をメチャクチャ使います。
だからって、ウチの先生ってば、患者さんを目の前にして「たぶん、結合しないと思いますよ。手術も時間がかかりますしね。指をつけずにその部分を丸めるようにして、止血をするだけなら10分で終わります。ま、そのほうが早く処置も済むしオススメですけど、どうしますか?」
と、あおる、あおる。最近は技術も進歩していて、切断後24時間以上経過していても再結合することだってあるし、指の状態が悪くても縫合は可能。
なのに、自分が面倒な手術をしたくないってそれだけでこの診断。
しかも、患者さんが結合手術をすると言うと、舌打ちをしかねない勢いで手術の準備をしながら、「はあ~、超だりぃ~、超うぜぇ~よ~」を連呼。
できるものなら、私が縫ってあげたいっ!
※女性セブン2013年12月5日号