命の重さは平等だが、日本では受けられない治療、高額で断念せざるをえない治療はたしかに存在する。最近、セレブの間で流行っているのが、「プライベートドクター」システムだ。
四谷メディカルサロンでは、1~6か月周期で医師が面談し、各種検査と予想医学の見地から健康状態を把握し、食事指導などで健康管理指導を行なうほか、望みに応じてED治療まで行なう。病気に罹れば、最新の医療技術を持つ医療機関を紹介している。
「会員は現在400人ぐらいで、大半は経営者です。入会費は10万円、年会費は6万円で、アンチエイジング治療を希望する方には特別な診療がいるので、それ以外に年間100万円ぐらいかかる人もいます」(風本真吾・院長)
高級人間ドックも人気が高い。八王子クリニックでは、心臓の血管の状態がわかるマルチスライスCTによる冠動脈撮影を世界で初めて人間ドックに採用したほか、通常のMRIによる脳ドックの倍以上の7種類の撮影方法を用いている。
「他院には真似できない方法で、あらゆる脳や心臓の疾患の早期発見、早期治療に努めています。検診者はリタイアした富裕層、個人事業主、役員クラス以上がメインで、1泊2日のハイクラスコースで42万円、スタンダードコースで36万7500円です」(井藤尚文・院長)
※週刊ポスト2014年1月1・10日号