ライフ

さかもと未明氏「子供の問題に何も言えない空気感はおかしい」

 新幹線と子供の泣き声を題材に、正月早々、大論争に発展したホリエモンの“睡眠薬”発言。新幹線で泣く子供に対して、睡眠薬を飲ませることを肯定するかのような発言は、大きな論争となったが、赤ん坊の泣き声をめぐる騒動で思い出すのは、2012年11月に漫画家のさかもと未明氏が「赤ちゃんは飛行機に乗せるな」と意見して、激しいバッシングを受けた一件だろう。

 国内線の機内で泣き叫び続ける乳児の声に耐えきれなくなったさかもと氏が、乳児の母親に「あなたのお子さんは、もう少し大きくなるまで飛行機に乗せてはいけません。赤ちゃんだからなんでも許されるというわけではない」と叱責。JALに対しても猛烈なクレームをつけたと雑誌のコラムで明かした。これに対し、ネット上では非難が相次いだのだ。
 
 当のさかもと氏は、「あの発言について後悔は基本的にしていません。発言によって議論が起きてくれればと思っていました」と振り返ったうえで、今回のホリエモン炎上騒ぎについてこう話す。
 
「反応が異常ですよね。赤ちゃんや子供を思いやるのは当然ですが、それとは別に“疲れている時に子供の泣き声をうるさく思う”ことについて議論しようとの提案があってもいい。腫れ物に触るみたいな感じでは子供にとってもよくないのでは。

 子供は社会の宝物だけど、じゃあ赤ちゃんや子供のやることは野放しでいいかっていったら違うはず。赤ちゃんは言い聞かせられないから、親がそういう時期は連れ歩かないよう配慮すべきです」
 
 さかもと氏は、つい最近もこんな経験をしたという。
 
「新幹線のグリーン車に乗ったのですが、子供がはしゃいで通路を歩き回り、親は何もいわない。グリーン車って、本当にゆっくりしたい人がお金を余計に払って座る場所じゃないですか。そこにしつけのできていない子供を乗せて放置する親の神経がわからない。子供の問題に対しては、何も言えなくなってしまう空気感がおかしいと思います」

※週刊ポスト2014年1月24日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKIが結婚を発表した(左・Instagramより)
《お腹にそっと手を当てて》ひとり娘の趣里は区役所を訪れ…背中を押す水谷豊・伊藤蘭、育んできた3人家族の「絆」
NEWSポストセブン
過去にも”ストーカー殺人未遂”で逮捕されていた谷本将志容疑者(35)。判決文にはその衝撃の犯行内容が記されていた(共同通信)
《前科は懲役2年6か月執行猶予5年》「ストーカーだけでなく盗撮も…」「5回オートロックすり抜け」公判でも“相当悪質”と指摘された谷本将志容疑者の“首締め告白事件”の内幕
NEWSポストセブン
硬式野球部監督の退任が発表された広陵高校・中井哲之氏
【広陵野球部・暴力問題で被害者父が告白】中井監督の退任後も「学校から連絡なし」…ほとぼり冷めたら復帰する可能性も 学校側は「警察の捜査に誠実に対応中」と回答
NEWSポストセブン
隆盛する女性用ファンタジーマッサージの配信番組が企画されていたという(左はイメージ、右は東京秘密基地HPより)
グローバル動画配信サービスが「女性用ファンタジーマッサージ店」と進めていた「男性セラピストのオーディション番組」、出演した20代女性が語った“撮影現場”「有名女性タレントがマッサージを受け、男性の施術を評価して…」
NEWSポストセブン
『1億2千万人アンケート タミ様のお告げ』(TBS系)では関東特集が放送される(番組公式HPより)
《「もう“関東”に行ったのか…」の声も》バラエティの「関東特集」は番組打ち切りの“危険なサイン”? 「延命措置に過ぎない」とも言われる企画が作られる理由
NEWSポストセブン
海外SNSで大流行している“ニッキー・チャレンジ”(Instagramより)
【ピンヒールで危険な姿勢に…】海外SNSで大流行“ニッキー・チャレンジ”、生後2週間の赤ちゃんを巻き込んだインフルエンサーの動画に非難殺到
NEWSポストセブン
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
NEWSポストセブン
Benjamin パクチー(Xより)
「鎌倉でぷりぷりたんす」観光名所で胸部を露出するアイドルのSNSが物議…運営は「ファッションの認識」と説明、鎌倉市は「周囲へのご配慮をお願いいたします」
NEWSポストセブン
逮捕された谷本容疑者と、事件直前の無断欠勤の証拠メッセージ(左・共同通信)
「(首絞め前科の)言いワケも『そんなことしてない』って…」“神戸市つきまとい刺殺”谷本将志容疑者の“ナゾの虚言グセ”《11年間勤めた会社の社長が証言》
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“タダで行為できます”の海外インフルエンサー女性(26)が男性と「複数で絡み合って」…テレビ番組で過激シーン放送で物議《英・公共放送が制作》
NEWSポストセブン
谷本容疑者の勤務先の社長(右・共同通信)
「面接で『(前科は)ありません』と……」「“虚偽の履歴書”だった」谷本将志容疑者の勤務先社長の怒り「夏季休暇後に連絡が取れなくなっていた」【神戸・24歳女性刺殺事件】
NEWSポストセブン
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン