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綾小路翔激賞の新人歌手・町あかり 「もぐらたたき」を語る

綾小路翔、前山田健一らが激賞する町あかり

 昨年末から有線放送で繰り返し放送され、今でもUSEN HIT インディーズ・ランキングの上位に入りつづける「もぐらたたきのような人」という曲がある。コンビニなどで耳にしたが最後、一度でも聞いたら「ピッピッ」と合間に入るピコピコハンマーの音とともに頭の中で再生され続けてしまう。この不思議な曲を歌うシンガーソングライターの町あかり氏に「もぐらたたきのような人」がどうやって生まれ、広まっているのかを聞いた。

 * * *
――「もぐらたたきのような人」は一度聞いたら頭の中でループ再生され続けて困ると評判ですね。

町あかり(以下、町):忘れられないと言われるのが嬉しいです。いつも、子どもでも歌える、一回聞いただけでもサビが歌えるようなものを目指しています。曲のテーマも何だろうと人の意識に引っかかるものを選ぶようにしているんです。Twitterなどネット検索をときどき自分ですると「うるさいよ」「もう『もぐら~』聞きたくない」とか「バイト中、迷惑」など、すごく反応が面白いですよ。

――ネット上の反応も自分で調べるんですか?

町:検索語に「町あかり」や「もぐらたたき」と入れてときどき調べます。否定的であっても、反応が多くなるとすごく嬉しいし面白いです。しめしめ「町あかり」が広まっているなと思いますね(笑)。書いてある言葉がたとえ否定的なものであっても、それは町あかりやその曲に興味があるということですから。ネットでの反応というのは最初からそうやって受け止めています。

――「もぐらたたきのような人」では、実際に歌うときもピコピコハンマーを持っていますが、なぜ、この玩具を使おうと思ったのでしょうか?

町:バラエティグッズとしてピコピコハンマーが売られているのを見て、これを持って歌ったら面白いなと思ったのが最初です。初めてのときは、ドン.キホーテで買ってライブハウスへ持っていきました。

――パフォーマンス時に持つだけでなく「ピコッ!ピコッ!」という音が入っているのが曲の中毒性を高めていますね。なぜ、この音を楽器のように使用しているのでしょうか?

町::ライブやイベントで使う曲のカラオケも自分で作っているのですが、その音源の中にピコピコという効果音を入れたいとずっと思っていました。そういう音が出るものといったらゲームセンターにある「もぐらたたき」だなと連想したんです。

――それでも「もぐらたたき」から恋愛の歌ができあがるとは想像できませんね。

町:「もぐらたたき」をモチーフに歌をつくろうと思ったときから、恋愛ソングでストーリーがあるものにしたいと考えていました。女性のいるいろんな場所にマメに顔を出す、すごくモテて気が多い男性をモグラにたとえているんです。「もぐらたたき」のモグラを叩くように、どこにでも出てくる男の人をピコピコハンマーで女の人が叩いているんです。

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