「妻はよかれと思ってやっているつもりでしょうが、付き合わされるこっちはたまったもんじゃないですよ!」
そう憤るのは、公務員の50代男性。自称“節約家”の妻が始めたある行動に我慢がならないという。
「“卵が10円安いから”と隣の市のスーパーまで車で送らされるようになった。ガソリン代のことを考えれば、どう考えたって10円安いなんて意味ない。それなのに、妻は“家に来るチラシだけじゃわかんなかった。私がネットで調べたおかげね”と得意げ。バカじゃないの! まァ、反論すると厄介なので黙って従っていますが……」
スーパーなどのポイントサービスに心奪われるあまり、現実を見失う“シッカリ者”の妻もウジャウジャいる。40代自営業男性の妻もそのクチだ。
「ウチの妻は、ポイントをためるのにハマってしまって財布の中には20枚近くもカードが入ってますよ。“今日はカレーのルーがポイント3倍”とかなると、大量に買っちゃったりするんで、メニューの偏りがひどい。“私は家計を助けているのよ”って誇らしげですけど、100円につき1円分のポイント欲しさに血道を上げているので、家庭は大混乱。子供たちも“ママはポイントを買いに行ってる”と呆れ顔です(苦笑)」
さらに節約志向が進むと、妻たちは「そもそも買い物自体がもったいない」と、手作りに目覚め始めるが、これもまた考えもの。
「田舎暮らしを特集したドキュメンタリー番組に影響されて“スーパーで買うよりよっぽど安く付く”と家庭菜園を始め出したのですが、もうオオゴトですよ。土や肥料、苗などを揃える初期投資だけでも何万円もかかったうえに、鳥や虫にやられて収穫前にダメになる野菜も多く2年間で収穫できたのはほうれん草2束と、茄子6本に長ねぎ6本だけ……。
妻は“設備が悪いのよ!”とさらに高価な肥料に買い換えた。元を取る前に、こちらの寿命が来てしまいます」(50代会社員)
※週刊ポスト2014年2月28日号