国内

訪朝で処分の猪木 許可出なかった背景に秘密主義の女性秘書

 最近、アントニオ猪木・参院議員(71)の側にピッタリと寄り添い、片時も離れない50代半ばのH氏という女性の存在が取り沙汰されている。

 H氏はもともとフリーのカメラマンとして、スポーツ新聞やテレビ局の仕事を請け負い、猪木氏とは写真集の撮影で知り合ったようだ。そこで意気投合し、彼女は猪木氏が会長を務めるプロレス団体『IGF』で会長の専属カメラマンとなっただけでなく、私生活でも急激に接近していったという。だが、H氏の存在が公務にも影響が出ているというから笑いごとではない。

 猪木氏は北朝鮮に太いパイプを持ち、1994年の初訪朝以来、これまで28回もの訪朝を実現している。国会議員の中でも、「北との独自のチャンネルを持つ」と一目置かれていた。しかし、昨年11月の訪朝時には、大きな騒動を巻き起こした。

 国会会期中に議員が海外渡航するには、議員運営委員会の許可が必要なのだが、この時、委員会は猪木氏の訪朝を許可しなかった。

 結局、猪木氏は強行訪朝し、その後、30日間の登院停止という重い処分が下された。猪木氏に近い関係者がいう。

「もっと時間をかけて、委員会に根回しすれば確実に許可は下りていた。それができなかったのは、参院に北朝鮮への渡航許可をギリギリまで申請しなかったからです。

 すべてを把握しているはずの公設秘書のHさんが、事務所の職員にも前もって詳細を伝えていなかった。彼女は猪木氏のスケジュールについて“自分だけが知っていればいい”という考えで、できるだけ秘密にしたがる」

 これまではそれでよかったかもしれないが、国会議員となれば、そうもいかない。彼女の行動が、結果的に猪木氏の議員活動にも支障を来たすことも。

「彼女はもちろん猪木氏の訪朝には必ず同行している。その際、ビデオを回して、北朝鮮内で猪木氏が活動している映像をテレビ局に売っている。議員事務所サイドとしては、このVTRを公開し、有権者に広く猪木氏の活動を知ってもらいたい。

 しかし、彼女がVTRを販売するのは民放1社だけ。値段はこれまでで計数百万円になるとも聞いていますが、猪木氏も把握していないのでわかりません」(同前)

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