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物忘れや貧乏揺すり、遅刻等些細な症状に見られる大人のADHD

 中高年になると、これからしようと思っていたことをふと忘れてしまったり、人の名前を思い出せないことが増えてくる。

 いまや85歳以上の4人に1人が罹る認知症は身近な病気になりつつあるが、認知症に似た症状として近年、注目されているのが大人の「ADHD(注意欠如・多動性障害)」だ。

 奈良「きょう こころのクリニック」院長で精神科医の姜昌勲医師は、「日本には100万人のADHDキャリアが存在する」という。

「『物忘れや無くし物が多い』『いつも約束の時間に遅れる』(注意欠如)、『貧乏揺すりがやめられない』(多動性)、『些細なことで怒る』『不用意な発言をしてしまう』(衝動性)など、こうした症状は誰にでもありますが、毎日のように問題が発生する場合はADHDの可能性があります。

 ADHDは不注意や多動性、衝動性を特徴とする先天性発達障害の一種です。これまで、幼少期に発症したADHDは年齢とともに治まる傾向にあると言われていましたが、最近は大人になってから気づいたり、顕在化するケースが増えています」

※SAPIO2014年4月号

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