国内

「私を嫌いでもSTAP細胞は嫌いにならないで」の姿勢に感動も

 STAP細胞にまつわる疑義が持ち上がってから約2か月、4月9日に小保方晴子・理化学研究所ユニットリーダーが大阪市内で記者会見をしてからというもの、再び彼女に大きな注目が集まっている。漫画家の小林よしのり氏、作家・アイドル評論家の中森明夫氏、漫画家の倉田真由美氏が、小保方氏が会見で訴えたかったことについて語り合った。

倉田:小保方人気はすごいですよね。ネットで「みんなが興味あるニュース」の上位はいつも小保方ネタ。

中森:もうSTAP細胞の話じゃないんだよね。みんな小保方さんという人間に関心がある。

小林:わしも最初から小保方さんに対する興味しかなかった。ところが彼女を支持すると、「STAP細胞はある」と言ってるかのように解釈されるんだよ。

倉田:え、待って。小林さんが小保方さんを褒めてるのは知ってたけど、STAP細胞は信じてないの?

小林:STAP細胞のことなんか、わしにわかるわけないもん。

中森:くらたま(倉田)さんは、小保方さんの2回目の記者会見をどう見たの?

倉田:不倫会見みたいだな、と。涙を見せながら「悪意はなかったんです~」って。巧妙に論点をズラすんですよ。それに、「ノートは4~5冊あります」みたいな話があまりに不自然。大事な実験ノートがそんなに少ないこともさることながら、4冊なのか5冊なのかもわからないんですよ?

小林:全部、頭の中に入ってるからいいんだよ。

倉田:そんな(笑い)。

中森:僕は、小保方さんがSTAP細胞に恋愛感情に近いものを抱いていると思った。それは、彼女が何のために会見に出たのかを考えればわかります。最初は「ノーベル賞か」と言われた人が、急に詐欺師扱いされて、名誉毀損レベルのひどい報道もされてるわけですよ。あの記者会見は、この世で一番風圧の強い場所ですよ。並の人間だったら吹き飛ばされる。

倉田:たしかに、あそこに出られるのは並の人間じゃないですね。

中森:それでも彼女が出てきたのは、愛するSTAP細胞のため。彼女は日本中を敵に回す覚悟でSTAP細胞を守りたかった。「私のことは嫌いでも、STAP細胞のことは嫌いにならないでください!」ですよ。僕は完全に心を動かされました。30歳の女性が信じるもののために戦った。その顔は美しかったよね。

倉田:男の見方だなぁ。

中森:もし研究者を続けられなくなったら、もうSTAP細胞に出会えない。「STAP細胞はありまふ!」は、200回もSTAP細胞を作ってきた彼女からの「201回目のプロポーズ」ですよ!

※週刊ポスト2014年5月2日号

トピックス

大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大ヒット中の映画『4月になれば彼女は』
『四月になれば彼女は』主演の佐藤健が見せた「座長」としての覚悟 スタッフを感動させた「極寒の海でのサプライズ」
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
華々しい復帰を飾った石原さとみ
【俳優活動再開】石原さとみ 大学生から“肌荒れした母親”まで、映画&連ドラ復帰作で見せた“激しい振り幅”
週刊ポスト
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
死体損壊容疑で逮捕された平山容疑者(インスタグラムより)
【那須焼損2遺体】「アニキに頼まれただけ」容疑者はサッカー部キャプテンまで務めた「仲間思いで頼まれたらやる男」同級生の意外な共通認識
NEWSポストセブン
学歴詐称疑惑が再燃し、苦境に立つ小池百合子・東京都知事(写真左/時事通信フォト)
小池百合子・東京都知事、学歴詐称問題再燃も馬耳東風 国政復帰を念頭に“小池政治塾”2期生を募集し準備に余念なし
週刊ポスト
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
ホワイトのロングドレスで初めて明治神宮を参拝された(4月、東京・渋谷区。写真/JMPA)
宮内庁インスタグラムがもたらす愛子さまと悠仁さまの“分断” 「いいね」の数が人気投票化、女性天皇を巡る議論に影響も
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン