今年1月に、人間でいえば約110才の長寿をまっとうし死亡認定されたのが、大分県にある高崎山自然公園のニホンザルのボス猿「ベンツ」。
「体格がよくて独特のオーラのあるオスでした。史上最年少でボスになり、高崎山自然動物園61年の歴史で、ふたつの群れのボスを経験した唯一の猿です」(高崎山自然公園案内担当・尾藤恭子さん・以下同)
偉大な猿がいれば、ダメ猿もいる。「ハトムギ」と「オオムギ」が、歴史に残るダメ猿兄弟として、今見物人の評判になっている。どのくらいダメかというと。
「オス猿はある程度の年齢になると生まれた群れから出ていくのですが、2頭は群れという“実家”に居続けて威張っています」
この2頭、いわゆる無芸大食。とにかく何もしない。
「犬などの外敵に立ち向かって群れを守るのがオスの役割なのに、2頭とも我先に逃げ出します。そのくせ食い意地は張っていてエサを与えるといつまでも食べていて小猿が餌に近づくと、容赦なく放り投げたりしてやりたい放題。1355頭(昨年11月調べ)の中でピカイチのダメ猿ですね」
※女性セブン2014年5月8・15日号