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学歴や才能、資本金がなくても大丈夫 起業に必要なのは勇気

 自分の好きなことを仕事にして稼ぎたい、こんなサービスがあったら暮らしがもっとラクになるのに──。あなたの心に、もしそんな考えがあるなら、今が起業のチャンスかもしれない。

 女性起業家向けの融資の利用件数は増加傾向にあり、2012年度は2008年のリーマン・ショック後最高を記録(日本政策金融公庫)。いわゆる“バリキャリ”ではなく、普通の主婦たちが特技や趣味を生かす形で立ち上がるケースが目立っている。

 政府は女性の起業を積極的に支援する方針で、制度も整ってきた。例えば、東京都では、女性やシニア向けに最大1000万円を無担保・低金利で利用できる融資制度がこの6月から開始。これまでに1000人以上の起業を支援してきたWWBジャパン代表の奥谷京子さんは言う。

「起業の最大のポイントは、“世の中に足りないこと”を見つけ出す力。その点、主婦は毎日の買い物や暮らしで“こんなサービスあったら便利”と真剣に考えています。起業に大事な嗅覚が強いのが主婦なのです」

 そうはいっても「起業なんて無理」と尻込みする人が大半のはず。だが、奥谷さんは、学歴や特別な才能、資本金がなくても大丈夫だという。

「唯一必要なのは、“一歩踏み出す勇気”。条件より、やってみたいと思う気持ちがあるほうがはるかに重要です」

 実際、成功している“主婦起業家”を取材してみると、資金2万円で手芸教室を開いた女性、夫の病死を乗り越えてアロマサロンを開いた女性など、むしろ条件には恵まれていなかった人がほとんど。収入につながり、世の中もよくする仕事を、ぜひあなたの手で起こしてみませんか。

※女性セブン2014年5月8・15日号

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