財布をのぞくと、整理しきれないポイントカード。そしてよく見ると、有効期限切れ…そんな経験はないだろうか? ポイントサービス交換案内の無料サイト「ポイ探」代表の菊地崇仁さんは言う。
「“たいした額じゃない”とポイントをなおざりにしてしまう人が多いですが、『ポイ探』利用者の年間獲得ポイントは平均8万3000円分。ちりも積もればで、バカにできない数字です」
みずほ総合研究所が発表(2013年10月)した試算では、今回の増税にともなう家計負担は、年間7万887円(年収300万円以上400万円未満の場合)。ポイントをうまく貯めれば、“補填”できる額なのだ。
特に注目したいのが、貯めたポイントをさまざまな店舗で利用できる“共通ポイント”。コンビニを中心に使え、提携店が多い、提示型の「Tポイントカード」と「Pontaカード」が2強と菊地さん。
そこに楽天がこれまでネット上で展開してきたポイントの共通ポイント事業を今秋から開始すると発表。これまで楽天グループ内のサービスでしか消費できなかった「楽天スーパーポイント」が、楽天が発行する「Rポイントカード」を活用することでこの秋からはサークルK、サンクス、大丸、松坂屋、ミスタードーナッツ、プロント、出光興産などを代表とする11社を含む実店舗でも貯めて使えることになる。
「Rポイントカードの提示でポイントがつくだけでなく、楽天のクレジットカードや、最近始まったスマホの『楽天チェック』というアプリが使える店舗なら、二重・三重でポイントが貯まります」(菊地さん)
例えば、大丸や松坂屋で買い物する際、「Rポイントカード」を提示して、「楽天カード(クレジットカード)」で決済すると、1回の買い物で二重に楽天スーパーポイントを貯めることができる。
また、最近スタートしたスマホの「楽天チェック」という無料アプリを利用すれば、商品を購入しなくても、対象店舗に“立ち寄るだけ”でポイントを貯めることもできるというのだ。使い方は簡単で、まず無料アプリをダウンロードし、参加ブランド(ポプラ・生活彩家、パルコなど)の店舗指定エリアでアプリを立ち上げ、チェックインボタンを押すだけで貯められる。
共通ポイント活用の“ポイント”は、「日常の中で、無理なく貯められるポイントをメーンに選ぶ」ことと菊地さん。
「“Tポイントを貯めたいから、遠くのファミリーマートに通う”というのでは続かない。3枚のカードの中で、自分のライフスタイルに応じて、いちばん使い勝手がいいカードは何か見極めましょう。また、ポイントは利息がつかないので、タイミングを見て“使う”ことが重要です」(菊地さん)
※女性セブン2014年5月8・15日号