夏の行楽シーズンで例年ウンザリさせられるのが、高速道路の大渋滞だ。「渋滞20km」「○○まで60分」などと表示される高速道路の交通情報。「混雑状況は刻々と変わっているのにアテになるものか」と疑っている人もいるだろうが、実はかなり正確だ。
高速道路には首都圏を中心に「トラフィックカウンター」という車両感知器が2kmごとに設置されていて、走行中の速度がわかるようになっている。その情報をもとに、渋滞区間の距離やそこを抜けるまでの所要時間を計測している。
NEXCO東日本によれば、「所要時間表示」は1分ごとに更新しているというから、信用度はかなり高い。
ちなみに日本での史上最長の渋滞は、1995年12月27日に発生した154km。名神高速道路の秦荘PA(滋賀県)を先頭に、東名高速道路の赤塚PA(愛知県)まで車列が連なった。
ゲリラ豪雪による通行止めの影響だったが、渋滞解消までは23時間もかかったというから、巻き込まれた人は悲惨だっただろう。
※週刊ポスト2014年8月8日