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底値買いのために知っておきたいスーパーが仕掛ける落とし穴

 広告の品だけ買えばお得なのに、ついつい余計なものまで買ってしまうからお金が貯まらない。

「スーパーはお客さんの心理を先読みし、買わせるための仕掛けを売り場の随所に仕込んでいます」と言うのは、早稲田大学教授の守口剛さんだ。

「例えば、特売のカレールー。ルーだけ買えばお得ですが、ルーだけではカレーはつくれないので、豚肉やにんじん、じゃがいも、玉ねぎなどもついでに買い求めたくなります。底値買いを徹底するには、こうした売り場の仕掛けを知っておくことが重要です」(守口さん、以下同)

 守口さんが指摘するスーパーの落とし穴を紹介すると…。

●特売のまわりに買ってはいけない食材
 特売品をエサに他の食材を買わせるのはよくある仕掛け。カレールーのほか、豚肉のそばに『回鍋肉の素』などが並べられることも。
「調理法を提案されると、買い手は、献立を考える手間が省けるのでラク。購買につながります」

●ショッピングカートが気の緩みに
「ショッピングカートを使うと、重みを感じないため、商品をカゴに放り込みやすい。また、人は本能的に、容器があると、その大きさに見合ったものを入れるクセがあり、なんとなく食材をいれてしまいます」

●均一価格のマジック
「“冷食100円均一”などのセールは、均一価格というだけで、“安い”という先入観を持ってしまいます。また、価格の比較をする必要がないので、購入の決断をしやすくなります」

※女性セブン2014年8月21日・28日合併号

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