国際情報

済州島の韓国軍基地 中韓両国の対日最前線拠点化の可能性も

 韓国の南端にある韓国随一の景勝地・済州島に、現在巨大海軍基地が建設されようとしている。完成すれば日本、韓国、そして中国も含めた東アジアの軍事バランスが大きく変わることになる。

 昨年6月、北京で中国人民解放軍の房峰輝総参謀長と韓国軍の鄭承兆合同参謀本部議長という双方の最高幹部が相対した。このとき中国側は、済州島の海軍基地に対して重大な関心を示した。

「韓国側にこの基地について詳しい情報の提供を求め、さらに完成後の中国艦船の寄港を打診したようです。今の韓国の中国傾斜を考えれば、将来的には中国海軍の艦船が済州島の基地を自由に使う日が来ることだってあり得なくない。そうなると済州島は、中韓両国の対日最前線拠点となってしまう」(防衛省関係者)

 中国にとって、東シナ海に睨みをきかせられる済州島は、喉から手が出るほどほしい軍事拠点である。時を同じくして、かつて血と血で結ばれた兄弟といわれた北朝鮮も金正恩体制後、綻びを見せつつある。だからこそ、中国は韓国政府に対し、時に優しく、時に高圧的に協力を迫る。

「今年7月の中韓首脳会談では、在韓米軍が検討していた新型ミサイル防衛システムのTHAADの配備を認めないよう中国側が求めています。さらに今年6月、フィリピン外務省が韓国から哨戒艦の供与を受けることを発表するや中国が供与の中止を韓国に求めたと韓国メディアが報じた。さすがに韓国はいずれの要求も認めないようですが、親中政策を進める朴槿恵政権が中国の言いなりになるのではないかと懸念しています」(前出・防衛省関係者)

関連記事

トピックス

羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
入社辞退者が続出しているいなば食品(HPより)
「礼を尽くさないと」いなば食品の社長は入社辞退者に“謝罪行脚”、担当者が明かした「怪文書リリース」が生まれた背景
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
入社辞退者が続出しているいなば食品(HPより)
いなば食品、入社辞退者が憤る内定後の『一般職採用です』告知「ボロ家」よりも許せなかったこと「待遇わからず」「想定していた働き方と全然違う」
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン
ムキムキボディを披露した藤澤五月(Xより)
《ムキムキ筋肉美に思わぬ誤算》グラビア依頼殺到のロコ・ソラーレ藤澤五月選手「すべてお断り」の決断背景
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン